保土ヶ谷~北向地蔵~蒔田~上大岡~笹下(笹下川沿)~能見台~六国峠ハイキングコース~金沢文庫~金沢八景~環状4号~朝比奈切通~頼朝墓~鶴岡八幡宮~鎌倉駅  徒歩

保土ヶ谷から北向地蔵に向かう坂道はつらい。先週は自転車でこの坂を登ったが、今週は横浜の坂に懲りて徒歩とした。よくこんな所にマンションを造るよなあと感心していたらなんと勤務先の販売で当時の売れ行きはどうだったのか気になった。駅からはそう遠くないのだが・・・。

北向き地蔵からは少し下りの尾根道。墓場からの西側ビューは爽快。高速の狩場線の上を渡るとまた墓場。左手にグランドを見ながらどんどん下っていくと京急の高架の下を潜る。地方都市のようなのんびりとした事業所と住宅が混在したエリアを抜け、大岡川を渡ると大通り、これは現鎌倉街道だ。名はともかくただの大通りなので裏道を通る。

ただし旧道の雰囲気はなし。この道は大岡川と付かず離れず進むので、川風が涼しい。やがて現鎌倉街道と京急を続けて渡り、上大岡の街中を抜ける。ここから先は道の細さといい旧道なんだなあと感じられる。そしてまたまた現鎌倉街道を渡り今度は笹下川沿いの旧道跡になる。ただ特に風情がある訳でなく、途中の横浜拘置所が珍しいくらい。正直自転車だったら少々後悔した。

やがて環状2号の打越の歩道橋を渡り、笹下川が道路とクロスする手前をにあわせて左側の側道少し登る。これは間違いなく旧道筋で幅員といい面影が残る。住宅地を抜けていく登りの尾根道で右手に笹下川が沿う形だ。下って元の道に吸収される所に馬頭観音、そのまま進んで根岸線の高架を潜る。カローラの手前をまた左手に曲がっていくと明るい住宅地が続いてやがて登りの尾根道になるがここで右足の脛の筋肉がつり始める。初めての経験だ。だましだまし歩くがかなりの激痛。今日はこれまでか・・と一瞬頭を過る。笹下川を見下ろす竹藪のところで少し休憩して様子をみる。なんとか動けそうなので、とりあえず幹線に戻り、地図にも出ている「ととやみち」という回転すしやで昼飯を兼ねて休憩することに。この辺は家系のラーメンもあったが、回転すしにしては構えも立派で、昼の寿司なら1000円未満ということもあり寿司にした。酢、水、塩分および良く効いた冷房のおかげか、つった脛もなんとかなりそうに。お金を払って元の旧道の道筋に戻る。 やがて笹下川から離れて登ったところが能見台の戸建て住宅街。はるか遠方には高層住宅群が聳えている。この辺の旧道はもちろん消えているので公園の中をすすむ。テニスコートの利用率は高い。また、この公園の紫陽花は綺麗だ。思わず写真をパチリ。

横横道路を超える路がわからずうろうろする。歩き疲れて少々方向感覚がいかれていたようだ。山でこれなら死んでるな。と思いながら六国峠ハイキングコースになるわけだが、ここは整備された山道で、急にどこに来たのかという雰囲気になる。そうかと思うと森のすぐ先はマンションだったりして摩訶不思議。郭公の声がこだまする中を登りつつ下る。基本は下りか。能見堂跡を見学。特に何がある訳でもないが、樹木の根がクネクネしているのが不思議だった。この先は高台から金沢八景の住宅地が遠くまで見渡せる。景色は良いがよくあんな山の上まで住宅を並べるものだと感心する。下ると金沢文庫の駅だ。

しばらく16号沿いを歩く。君が崎の交差点の手前の細道を左手に折れると旧道らしくなる。金沢区役所の裏手になるが、この辺が「金沢港」の昔ながらの街のようだ。 こうやって延々歩いて来た末の海の光景はなんといったらいいだろうか。湾の向こうの高架を走っているシーサイドラインが金沢八景の駅に吸い込まれていくのも非日常感を演出する。 琵琶島神社による、ここも弁天なんだろうな。日本の形式だ。 ここで帰ってしまうという考えも頭をよぎったが、とりあえず脛の調子も何とかなっていることだしチャレンジチャレンジ。ひたすら朝比奈の切通しを目指す。 しかし切通しまでの道筋は退屈。環状4号という幹線だし、途中の有名な仏閣である上行寺、光伝寺も特に見どころなし。磨崖仏もなんだかよく分らないくらいかすれた状態だ。

とは言え幹線を折れて切通しに向かうと雰囲気はがらっと変わる。変わるがそこには板金工場があったりして趣をそぐ。さあ切通しだ!と勇んでも、切通しの上空を横横道路の巨大な高架がクロスしている。首都高と日本橋の関係だ。驚いた次第。

それでも先を進めば見事な切通し。途中の樹木も新潟の美人林に負けないくらいの美しいところもあり、光と影とのコントラストが幽明な雰囲気を醸し出す。しかもなんと貸切。結局登って下りきるまで誰にも会わなかった。それもそのはずで、天気は良いものの昨日までの雨で路の状態は良くない。登りは削れた路を土嚢で埋めていたので気が付かなかったが、下りは流れる水の中で何とか足場が確保できるところを飛び飛びに降りることに。当然失敗してスニーカーを濡らしてしまう。トレッキングシューズにすれば良かったと悔やむ。転ばないように注意をはらって下る。でも流れる水の風景や脇から聞こえる水音も風情がある。下りの最後が三郎の滝というのも到達感があって良い。

 さて永井路子推奨の滑川沿いを歩いて鶴ヶ島八幡宮へ向かう。しかし結構へろへろである。しかも交通量の多い車道脇を通らなくてはいけないところも多い。周りに見どころは多いのだが時間的にも余裕がないし足早に先を急ぐことに。自販機のペットボトルで咽喉の渇きを潤すことも重要。と、周りを見失って道に迷う。滑川を再三渡ってうろうろすることに。 頑張って最後頼朝の墓に登ったが、この辺(雪ノ下)の街並みは時期的に紫陽花も咲いていて、鎌倉らしい。付属小の立地もさすがに素晴らしい。 八幡宮の蓮池のベンチで少し休んで帰る。ハードだった。

<経路>