■境川の恵み
瀬谷に右手、境川方面はのどかな田園が広がる。中原街道を渡り古道筋らしい細道を進むが瀬谷さくら小近辺で道筋は途絶えて、相沢川左岸を進んで境川との合流の手前で境川左岸の高台に出る。この辺も長閑な風景である。この辺の古道筋は基本的に境川の段丘の上に設定されていると考えて良いだろう。新幹線を横切り、団地の中を抜ける。進行方向を90度間違えて、30分近く農村地帯をうろうろして何とか飯田神社に辿りつく。街道の入口には庚申塔等がまとめて陳列されている。この辺の道は準幹線だが、長後街道を渡ると細道になり急に空が広くなる。ただ、あっけらかんとした景色で少々風情には欠ける。しばらくすると鉄道の高架現れてくるが、この景色にそぐわず唐突感がある。この辺は昔は横浜のチベットと言われ、バスに頼った交通ではなはだ不便であったのだが、今や湘南台が相鉄と地下鉄のターミナルになっているのだから隔世の感がある。周辺住民には喜ばしいことである。
■横浜の未開発エリアを行く!
弁財天
下飯田の信号機から先は右手が大型公園で左手は田圃が広がる。和泉川を渡り田圃を進むと小高い緑の丘で、その麓に沿った道は古道筋のようで湧水地には弁財天があり、その先には庚申塔群が鎮座している。左手には丘の上にタワーの建物があるが、昔の横浜ドリームランドがあった場所である。今は公園や大学になっている。
■絶景
国道1号へ
この辺は古道の雰囲気が色濃く残り、庚申塔等もまとめた形ではあるが道端に置かれ、行政の鎌倉街道の表示も設置されている。宇田川を渡り、少し坂を登ってから、右手に見下ろす境川の風景は、田圃のなかを川が柔らかく蛇行して流れ思わず見とれてしまう。道は国道1号方面へどんどん登っていく。国道に出るとあまりの車の多さに、別世界のようであった。
<経路地図>