文系自転車元々の発端は、伊藤礼先生の一連の自転車もののエッセイに触れ、自身でも自転車で出歩くようになったのがきっかけでした。感動した本というのは多々ありますが、自身の行動を強く促すという意味では伊藤先生の本に勝るものはないと思っています。太り過ぎ防止のためのランニング程度はしていたものの自身は決してスポーツが得意な方ではありませんでした。スポーツ系の方は自転車でも山登りや長距離走行のブルベにはしるケースが多いようですが、自身は川沿いのサイクリングコース以外は、江戸名所図会の案内場所を訪ねたりしていました。文系自転車と少々自虐的に名付けていました。 古道の魅力とは 板碑の存在を知ったのをきっかけに、鎌倉街道の古道筋が意外と残っており自転車で辿れることが分かりました。そして実際に走ってみると実に快適だったのです。古道は意外と合理的に出来ていました。徒歩ですから極力最短で目的地につくため真っ直ぐ。水害を避けるため、尾根道でという風です。そして元々利用していた道沿いに、今も人が住んでいるような場合は旧家等も多く、裕福な雰囲気な所が多いかと思います。都内でも高級住宅地内を通る古道も見られます。神社や仏閣も古道沿いには数多くみられ緑が多いのも特徴です。幹線ばかり走っていたら自転車が嫌いになったかも知れませんでした。