出雲 2024・8・10 島根半島を旅する(1)
2024/8/10 前日米子のα1に宿泊 8:00駅前のニッポンレンタカーでカローラツーリング(黒)を借り出発
美保神社本殿(裏側から右がコトシロヌシ・左がミホツヒメ)
出雲国風土記にも記された古社。ご祭神は事代主(えびすさん)と三穂津姫命。たしか国譲りの際にはえびすさんはここで釣りをしている時にに呼び出されている。しかし風土記によれば美保郷は大国主と越のヌナガワ姫間に生まれたミホススミが鎮座する場とされており、祭神の変遷が行われているのだろう。また同じく風土記の国引きの神話では美穂の埼は高志の都都の三埼の余ったところを切り取って縫い付けたとされる。都都の三埼は2024年の地震で被害を受けた能登の珠洲の辺りとされる。美保浦は北前船の寄港地としても栄え、航路上やはり能登や越との関係が深い。
拝殿ではちょうど神事が行われていたのだろうか、厳かな雰囲気であった。
青石畳み通り
北前船の寄港地だったため宿屋が多かったものと思われる。石は濡れると青く光るようだ。良い感じで保存されている。4月の青柴垣神事、12月の諸手船神事は町の氏子によって行われ、伝統行事が長く守られている。
地主社
美保神社では本来祀られていそうなミホススミの名前はないが、少し離れた山の斜面の下に地主社があり、ここは町の方々がミホススミを祀った社であるとされているようだ。
美保関灯台
地蔵崎にある美保関灯台。空の青、海の青さに白色の灯台が映える。
南側は大山が望める。どこまでも海が続いている。
福浦の港と三保神社
小ぶりだが落ち着いた雰囲気の福浦の港。木簡で「副良」の名前が確認されており、歴史は美保関より古い可能性がある。三保神社は島根42浦めぐりの起点(42番目)とされているのも興味深い。
境水道大橋と江島大橋
中海には大規模な橋梁がかかり、産業や人々の生活を支えている。境水道大橋からの眺望は素晴らしいのだが、残念ながら運転しているとあまり楽しめなかった。
加賀の潜戸(カカノクケド)
加賀町にある大きな海蝕洞窟。中には遊覧船で入ることができるのだが、北側は日本海に直接面していて11~3月は遊覧船は完全運休。この日は穏やかな気候で風もなかったのだが、20定員程度の小舟では相当揺れた。
死んだ子供の霊が集まるという岩屋があり、鎮魂の場となっている。ラフカディオ・ハーンが「子供たちの死霊の岩屋でー加賀の潜戸」という一節で、ここでの自然の美しさと日本人の霊性について美しい文章を残している。
遊覧船はマリンプラザしまねから発着している。ここでのサザエごはん定食は1000円で品数も多くとても美味しい。地元のおばちゃん達で運営しているようだ。
美しい海岸線
入江や湾が美しい島根半島の海岸線です。水もきれいだ。