2024・03・16 奈良 山野辺の道を行く
出雲の神大国主が祀られる三輪山。その麓を通る山野辺の道は古代からの道筋。仏教伝来の地から大神神社、石上神宮を通りやはり出雲族と考えられる人々が居住した和邇集落へ。25㌔位歩いたかな。
■歴史を刻む見どころのあれこれ
桜井駅から普通の地方都市と何らかわらないスーパーなどが並ぶ幹線沿いを歩いて大和川を渡る。するとその辺は文教伝来の地であり、急に歴史の世界へと入っていく。収蔵庫に収められた釈迦如来と弥勒菩薩の石仏、大神神社の神宮寺である平等寺を過ぎれば大神神社だ。狭井神社から三輪山に登れるようだがそんな時間は残念ながらない。ただ、この神社は三島の豊穣の海第2巻冒頭に登場するので楽しみにしてたのだが、やはり碑があった。謡曲「三輪」の舞台の玄賓庵、大神神社の摂社である檜原神社を過ぎれば古墳群になる。古墳は大きいのでぐるりと見て回ると結構な距離になる。山の中腹なのに水が豊かに引かれているのが不思議であった。
石上神宮の位置には物部氏の武器庫があったといわれる。そのせいだろうか参道からだと横向きに建物が建っている。攻められにくくするためだろうか。
■変わって欲しくない街並みや景色
■天理から和邇集落へ
石上神宮から天理へ。当たり前だが天理の天理の施設群にはただただ圧倒されるばかりだ。本ブログの趣旨からそれらの写真は載せない。和邇集落への道は山の中に入ったり(どうも筍泥棒をしている人たちがいた)、工場地帯を抜けたり、名阪国道の下を潜ってダム湖の周りを歩いたりと実に変化に富んでいる。和邇集落は古代の和邇氏の名が残っていて、出雲系の一族とも言われている。