極楽通勤1「冬の晴れた朝」

定年が近いので、人事にこのままでは仕事が辛くて死んでしまうかもと相談したら、家の近所の事務所に配置換えしてくれた。相談した担当は心がけが良いので、私の異動と一緒に人事の役職になった。いやあ、目出度い。一駅分の定期券はもらったが、運動不足を避けるため、内緒で極力歩いて通勤することにした。約2.3キロ。冬は寒いので帰りは定期券を使う。ただし、満月の時は月を愛でながら帰る。縮んだ寿命が少し戻ったかもしれない。

■公園めぐりルート

通勤はさいたま市の別所から北浦和駅前。この間は主に住宅地で市内ではかなり良好な環境とされるエリアである。ルートはいろいろ考えられるが、今回紹介するのは別所沼公園経由、北浦和公園到着という公園めぐりルートになる。最初の写真の道は明治14年の陸軍の測量地図にも出ている尾根道で、おそらくは江戸時代からの道である。志木街道を渡り、少し尾根から下ると別所沼だ。県立公園であったが、合併でさいたま市になった際に市立となった。沼の周りは役1キロのジョギングコースだが、自身は最近は走っていない。

公園を抜けて5分ほど歩いて尾根道の高台に登ると市の水道局の施設がある。災害の際の給水施設もある。そのまま道なりに、右手が幼稚園で左手が仲町小学校だ。この辺りは一般の戸建は少なく、公共的な施設の広い敷地が多い。幼稚園の裏から抜ける未舗装の通路があるが、この地下には武蔵野線の大宮支線が通っている。本来は貨物線だが一日に数本「むさしの号」という大宮と北朝霞直通の旅客電車も走っている。この周囲は保育園や老人ホームだ。

武蔵野線はマンションとマンションの建物の間を抜ける。同じマンションであるが地下工事の関係だろうか2棟に分けて建てられたようだ。おかげさまで立派な桜並木が残った。その先には埼大の付属幼稚園があるが、警備員がいるので写真は撮れない。こちらの幼稚園は送迎は親が同伴で、親は服装コードがある。基本は紺と白系の服装が指定のようだ。恵まれた専業主婦がいる家庭を対象とした幼稚園ということになる。時代的にどうかとは思うが、地域的にはそうした方は多い。お母さま方の集団は人気の少ない通勤途中の目の保養にはなる。抜けると拡幅された道路に出る。右側には埼玉りそなの本店が聳える。旧埼玉銀行本店で40年前に見た際には「なんと立派な」と思ったが、今見るとそうでもない。

道路を渡ると個人の戸建住宅が多くなる。なかなか立派な家が多い。車もベンツ、アウディが幅を利かせる。不思議なことにBMWは少なめで、スバルをちょくちょく見かける。進むと右手に常盤小学校で、壁のレンガが私学のようだ。この北側に市立の浦和北公園があり、さらにその北は県立美術館がある北浦和公園になる。この辺は紛らわしいが、実は2つの公園は中でつながっているので利用上は特に気にする必要はなく、単に行政の都合である。通勤路は北浦和公園を抜けて北浦和駅の西口に向かう。駅前に事務所があるので、セブンでコーヒーを買って出勤する。本当は公園でコーヒーを飲みたいところではあるが・・。なお、所要時間は30分くらいである。

⑬北浦和公園 抜けると北浦和駅西口

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