多摩丘陵の川をめぐる
2020・2・27 多摩丘陵を流れている中小河川は多い。丘陵の自然を散策すると、必然的にそれらを目にすることになる。今回接したいくつかの川を記した。
■真光寺川
真光寺という寺はないが、真光寺町にある観泉寺の裏辺りが源流のようだ。鶴川駅の先で鶴見川に合流する。広袴公園(調整池)までは暗渠で地上は緑道になっている。この辺りは緑も多く、明るい良い住宅街になっている。敷地が広く、意匠を凝らした住宅が多い。公園には「真光寺川上端」の看板がある。実際に川になるのはここからで、立派な谷戸も残されている。鶴川駅に近づくと白洲次郎、政子の武相荘が川の近くにある。
■三沢川源流付近
今回の散策のメインである黒川(川崎市)の緑地保全地域が源流で、稲城(東京)経由で多摩川に注ぐ。稲城自体が古代より人が居住していたところであり、鎌倉の有力御家人である「稲毛三郎重成」の館もこの川沿いにあった。式内神社である穴澤天満も川沿いだ。
源流付近は明大の農場や変電施設があるあたりと思われる。農場の辺りではただのコンクリートの水路になる。樹木が多く、なるほど水が湧き出てきそうなところである。
■鶴見川
本来は真光寺川の合流点から、小野路川との合流まで歩く予定であったが、思いのほか距離があるため、町田市大蔵近辺からの散策となった。多摩丘陵を水源地とし、横浜の海に注いでいる多摩、川崎、横浜の代表的な河川である。以前はあばれ川であったが、多摩丘陵の緑地保全が功を奏して最近はおとなしい。ただこれ以上宅地開発をすると横浜の河口辺りは、100年に1度位の雨が降るときれいに水没するらしい。水源地に以前訪ねたが、きちがい婆がいるので行く方は気を付けられたい。自然堤防が残り、水がきれいなため川沿いで遊んでいる人が多い。もう少し上流の八国山の麓の辺りもたくさんの子供たちが遊んでいた記憶がある。
■小野路川
小野路の浅間神社付近を源流?(諸説あり)に、鶴見川の大蔵橋のところで合流する。小野路の町内は道路沿いの水路で、鶴見川に近づくと川端が散策路になっている。野津田公園に接している部分は川沿いを歩けない。